優先席問題~「しんどい」に重いも軽いもない


優先席に座れる優先順位とは

先日見かけた場面です。私は通勤ラッシュの電車に乗って優先席付近に立っていました。当然、一般のシートだけでなく優先席もすべて埋まっていました

私が近くにたっていた優先席には、ヘルプマークの方が2人、何もマークは持っていないけれど疲れた様子の方が1人座っていました。

そのまま何駅か走ると、小さな子供を抱っこした妊婦さんが乗ってきてその優先席の前に立ちました。

え、どうする?

と、聞こえてきそうな、すでに優先席に座っている方がちょっと気まずい様子を見せました。立っている子供を抱っこした妊婦さんが座りたいだろうことはみんなわかっているのでしょう。じゃあ、誰が譲る?

私は何もできず、様子を横目で見ていると

「ここ優先席ですよね?!」

ヘルプマークの女性が、何のマークも持たない女性を突然強い口調で責め立てはじめました💦

すると、イヤホンをしていてあまり聞こえなかったのですが、責められた女性が「体調が悪いのでなんとかかんとk…」と、こちらもかなりイラついた様子で反撃…。

ヘルプマークの女性は「た、体調が悪い?!ぐっ…」という感じで次の言葉が見つからない感じでした。でも、とても不満そう。何か言いたそう。

そうこうしているうちに別のヘルプマークの女性が席を譲り事態は収束しました。

「しんどい」に重いも軽いもある?

私はこの様子を見てとてもモヤモヤしました


確かに常識的に考えたら、何もマークがない方が席を譲るのが自然なのかもしれません。でも、あんなに当然に責め立てられるようなことなのでしょうか
席を「譲る」ことは「強制」ではないはず…。

ヘルプマークの女性が、マークを持たない女性を責め立てたのは
「あなたは何のマークも持っていない=健康で立てるでしょう」
という意味だと思います。

それに対して「体調不良で座っている」と言われて、それでも納得がいかない様子なのは、

やはり体調不良だろうがなんだろうが、マークを持っていない人の体調不良やしんどさなんて、持っている人のそれにくらべたら軽いだろう、と思っている、

つまり、他人のつらさやしんどさに「重い」「軽い」のジャッジをしているのでしょうか(意識的か無意識的かはわからないけど)。

一方責め立てられた側の女性からしたら、その人が今感じているしんどさに、マークの有無で重い軽いを決めつけられたら、やはり不愉快ですよね。

そうはいっても決めないといけない優先順位

ただ、優先席には物理的に限りがあるし、優先席問題に限らず、行政の支援やサポートには限りがあります。


だから、ある程度「誰を優先させるか」をはっきり定義して、「優先、配慮されるべき人」として認定し、マークなり手帳なりで周りからもわかるようにしている。

私ももし今回みたいに「しんどそうな人」が何人かいた場合どうするかな・・・と考えたけれど、
やはり物理的に立っているのが難しそう(杖ついている方や、妊婦さん、足が悪い方)、重いものを持っていて不安定な状態(妊婦さんとか)、転倒する恐れがある方を優先するかと思います。

そうすると体調不良で座っていた方は、やはり「あなたが譲りなさい」になってしまうんですよね。

そしてここがモヤモヤするところ
だって、わかるけど、それならこの体調不良の方の「しんどさ」はどうなるの?と思うんです。

その人のしんどさはその人にしかわからない

社会人として働いていたら、「毎日残業で終電」「何週間も連勤」「上司に怒鳴られる」「モラハラパワハラでノイローゼ」なんて珍しくないですよね。
女性だったらそれに加えて生理痛、更年期などホルモンの不調も重なって。

そうやって毎日ボロボロになるまで働いて、体調不良になって、やっと座れた席も「あなたのしんどさの方が軽いから、立ちなさい」なんて風に扱われたら…。

もちろん、今回の体調不良の女性がこういう状況かどうかなんてわかりません。

ただ一つ言えるのが、その人がその時感じているしんどさに重い軽いなんてないということ。

ましてや、自分は自分以外の人間にはなれないのだから、他人が外から「あなたの方が楽だ」「こっちの人の方が大変だ」なんていうべきじゃない。

自分だけは自分を最優先にしてあげよう

そして、そうはいってもやはり他人から「あなたの方が楽なはず」「もっと大変な人がいるからあなたは我慢しなさい」って扱いを受けることって、社会生活を送っているとどうしてもある。「あなたは大丈夫でしょ」って。

その時に、せめて自分だけは自分がその時感じている「しんどさ」「大変さ」を「大したことないこと」という風に軽視しないようにしよう、と思います。
人からは軽視されて、スルーされても、自分はスルーしない
つらいこと、しんどいことをちゃんと認めてあげて「疲れたな、頑張ったな」って自分をほめてあげたいし、ちゃんと自分をケアしてあげたい。

外の基準の「優先・配慮されるべき人」から外れても、自分は自分のことをいつも一番優先して配慮して大事にしてあげたいな、と思った出来事でした。

※「だから席譲らないよ」という話ではありませんよ!念のため(笑)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です